※この記事は過去に配信したメールマガジン「Good Job!通信」の一部を転載したものです。

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日本経済新聞出版社ほか
装幀、ブックデザイン
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普段、弊所は「小さな会社やお店の広告の作り方相談所」
と名乗っているので「広告制作会社」「広告デザイン事務所」
と思われているのではないでしょうか。

ところが(隠れた?)事業の柱がもうひとつありまして
それが、書籍を中心とした出版業界のお仕事。
http://www.office-arena.com/editorial/index.html

書店で売られている本のカバーや表紙のデザイン(造本設計)をしたり、
中身(本文)をデザインしたり、レイアウトしたり。
文字を組んだり(←組版といいます)図版を起こしたりする仕事をしています。
「DTP」という言葉を使うとピンとくる方もいるかもしれませんね。

今から15年前、私が独立したばかりの頃、
名刺の肩書きは「エディトリアル・デザイナー」。
当時は出版関係の仕事が中心でした。

さて、本を作るお仕事、
出版社からオファーが来るところからスタートします。
商業出版物の場合、版元で担当編集者が付くことがほとんどですが、
編集プロダクションと協業することもあります。

うちではMacパソコンとInDesignという専用ソフトを使って誌面を作っていきます。
著者の原稿が入稿されてから、1〜3カ月くらいで校了(完成)する
ケースが多いでしょうか。
この間に「校正」といって、完成品と同じレイアウトを使って、
内容や誤字脱字などを厳しくチェックします。

一方で、装幀(造本設計)に必要な紙の選定や資料を集めたり、
一冊の本が完成した形をイメージしながら、
限られた予算の中で最良のものを作るべく
ひとつひとつのパーツを完成させていきます。

校了間際はいつもドタバタですが、
いざ校了してしまうと、「ホッ」とする反面、
手を掛けた子どもたちが自分の元を離れていくようで
ちょっと寂しい気持ちになるのも、実は毎度のことなのです(T_T)

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(余談ですが…)
自分が手がけた書籍が書店に並ぶのを見るのはうやはり嬉しいもの。
通りがかりの人が手にとってくれたときのワクワク感は
独立した15年前も今も変わりません。

で、書店。
書籍を並べる「いい位置」と「そうでない位置」が
あるのをご存知ですか?

「いい位置」というのは、ご存知「平積み」。
平らな面に本を重ねて陳列する方法です。
新刊書や話題の本がここに並びます。

あとは「棚差し」といって、その名の通り「本棚」に入れられた状態。
背表紙しか見えません。
ほとんどの書籍は、発売後の数日こそ平積みにされるものの、
余生のほとんどを棚差し状態で過ごすことになります。
ですから当然、ブックデザイナーは背表紙のデザインにも力が入るのです。

私がフラッと立ち寄った書店で、手がけた本の帯がズレてたり、
曲がってたり、目に付きづらい位置にあると、
お店の人に内緒で、コッソリ「いい位置」へ移動させて
素知らぬ顔をしていることは、内緒にしておいてくださいね!

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